SOLD
希少なPre War/War Timeの1942年製 Martin 0-17が入荷致しました。
オールマホガニーの小振りなシングルオゥサイズボディに、スキャロップされたブレーシング、マホガニーネック、ハカランダ指板、ハカランダブリッジ、第二次世界大戦中の鉄不足により、トラスロッドは金属のT-Barロッドの代わりに木材のエボニーが埋め込まれた「エボニーロッド」仕様。
ペグは近年のMartinロゴ入りオープンバックに交換されており、ネックリセット、ネックヒールへのストラップピン取付、ネック~ボディまで全体がオーバーラッカーされています。
ボディバック下部に割れ補修部が御座いますが過去に接着された跡は見られたものの、パッチを当てるまでの補修はされておりません。
ネックはジョイント部から軽く元起きしているものの大きな反りなどは無く年代を考えれば状態は良好。
ブリッジは貼り直しの修理が行われた上で弦高を下げるために上面が削られており、サドルの残り代は殆どなく弦高を下げる余裕は有りません。
フレットは高音弦側のローポジションを中心に減っており最も低い箇所で残り5割程度、気になるようなビビりや音詰まりは無く、現在の標準から考えれば弦高は若干高い状態ではあるもののローポジションの演奏には問題有りません。
この年代ならではの驚くほど軽い本体から出る鳴りは、シングルオゥサイズとは思えない迫力と小振りなボディならではのバランスの良さを兼ね備えており、枯れ切った心地よい音色の小振りなMartinをお探しの方にお勧めの1本です。